令和4年度地域別最低賃金 ~来年は全国で1,000円超えか~

令和4年10月1日から多くの地域で地域別最低賃金額が改定されます。

神奈川県の地域別最低賃金額は1,071円となりましたなお、一番高い地域は依然として東京で1,072円、最も低い地域は、なんと11県ならんでの853円となっています。コロナ禍を除き、例年の傾向通りの上昇となりました。全国加重平均は961円となりました。

東京都と神奈川県で1円しか変わらなくなりましたね。弊所のある横須賀市では、もうちょっと下げてもらいたい感じもしなくは無いですが。

発行日等、詳しくは下記リンクを参照ください。

リンク→必ずチェック最低賃金使用者も労働者も


クリックで拡大できます

2年連続で最低賃金の広報キャラクターであったのんさんから変更。飯豊まりえさんに。毎年そのキャラクターが起用された裏を考えますが、最近はドラマとか観てないのでわかりません。なにかイメージさせるドラマに出演していたのかな。

※チラシは神奈川県のもの

前年は、これ以上上げられないという事業主の声が多かったと思います。しかし、コロナ禍も落ち着き、新しい事業展開を行う上で、一番大切な人員確保という問題が、特に中小企業主の間で広がっています。ハローワークはもちろん、有料の求人誌に高い掲載料を出しても、なかなか人材は集まりません。

私の体感で、神奈川県では基本給が月給だと35万円以下、時給だと1,250円以下の求人はなかなか応募がないのが実態ではないでしょうか。

中長期的には、世界的に物価が上昇しているように、日本でも物価に合わせて賃金も上がるような政策が続くと思われます。賃金を上昇させることのできない企業は淘汰したいというのが、政府の本音というところでしょう。厚生労働省の助成金も、賃金を上げるための助成金が主流です。

キャリアアップ助成金でもその傾向が強くなり、昇給・賞与・退職金の3点セットは、助成金はともかく、これらの制度がない会社には、人が集まらない傾向になっているのは間違いありません。

いよいよ、来年は全国加重平均で1,000円を超えるのではないでしょうか。